2000年、栃木県那須郡那珂川町に建築された「那珂川町馬頭広重美術館」。
「広重の芸術と伝統を表現する伝統的で落ち着きのある外観」と設計コンセプトを語ったのは、有名建築家で設計担当をした隈研吾氏である。
那珂川町の景観に溶け込むように平屋建ての切妻大屋根を採用したとのこと。
はじめに開館した経緯。
さくら市出身の実業家である青木藤作氏が、阪神淡路大震災被災されたことが要因である。
青木藤作氏は“歌川広重”の内筆画や版画等の美術品を収集されていた。
震災後に、ご遺族から歌川広重のコレクション寄贈の申し出があったそうだ。
青木藤作コレクションを核に美術館が建てられ、地域活性化に貢献されている。
▶️建物を貫通する“広重街道”が周りの景色に溶け込む空間をつくりだしている。
美術館全体は、地元産の八溝杉を使った格子に包まれている。
自然の暖かみを感じつつ、広重街道が風の通り道を演出しより一層自然を取り込める。
美術館全体がルーバー(格子)で魅せられており、ルーバーの虜になるの間違いなし!
▶︎展示室入り口へのアプローチ
内装にも地元の材を使い、壁は烏山和紙(那須烏山市)、床は芦野石(那須町芦野市)でできている。
芦野石は、那須町芦野市にある「石の美術館」にも使われており、隈研吾氏の設計になっている。
[施設情報]
○開館時間:09:30-17:00(最終入場〜16:30)
○休館日 :毎週月曜日(祝日の場合は開館、翌日火曜日休館)
↪︎ただし土曜日曜日は開館
○料金 :公式HP
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